桃太郎の昔話を知っていますか?
桃から生まれた桃太郎が、家来のキジ、サル、イヌを連れて鬼退治に行くというおとぎ話です。
最近は、携帯のAUのコマーシャルにも桃太郎が出てきますよね。
では、なぜお供の動物は サル キジ イヌ だったのでしょうか?
そこには干支にまつわる鬼門と裏鬼門が深く関係していたのです。
目次
干支の一二支と桃太郎の深いつながり
干支は方角は時間を現していた
干支とは、昔の中国で発祥しました。方角や時間をあらわすために、わかり易く動物を当てはめたと言われています。
それぞれ、干支には時間や方角が当てはめられています。
ネズミ(子)は午前0時
ウマ(午)は正午、午後 など
方角としては
北は子
南は午 など
桃太郎に出てくる鬼は、丑寅の方角にいた
昔から、「鬼門」と言われる風水的にも良くない方角があります。
それが、丑寅の方角。つまり東北の方角です。
鬼はこの丑寅の方角にいると言われていました。
鬼が寅のパンツをはいて、牛の角が生えているのはこれが理由と言われています。
なぜ丑寅の方角が鬼門となったのでしょうか?
これには諸説ありますが、もともと中国で発祥した干支。
中国は、その昔騎馬民族に攻められて困っていました。
その騎馬民族が攻めてきたのが、東北の方角。それで、東北の方角を忌み嫌い、鬼門としたという説があります。
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お供の動物が申 酉 戌になった理由
鬼門と言われる東北の反対側、南西に位置(裏鬼門)にあたるのが申、酉、戌の動物たちでした。
つまり、鬼門の鬼を退治するために、桃太郎が、裏鬼門の動物、申 酉 戌 を順番に従えて、東北に向かい鬼を退治した、と言うむかし話になっているのです。
桃太郎にも意味があった
なぜ、桃太郎は 桃 なのか?
この桃にも意味があります。
干支ともつながりのある、陰陽五行があるのですが、この陰陽説では桃は陽の象徴、鬼は陰の象徴となっています。
つまり、陰の鬼を陽の桃太郎が退治するという、陰陽五行説にもつながっているそうなのです。
桃には、邪気を払う力があるとされていました。
日本の昔話の、イザナギノミコトとイザナミノミコトにも、桃が鬼を追い払ったとの説が出てきます。
風水的にも、玄関に桃の木を植えると良い、ともされています。
桃太郎は、桃から生まれた?
流れてきた桃を割ったら桃太郎が出てきてら、桃太郎も割れていた。
みたいな笑い話がありますよね。
実際、柔らかい桃を割ったら、中から固い種が出てきます。
どうやら、桃太郎は桃の硬い種の中にいた、という説があるようです。
桃の種を割って出てくる「桃仁」は、百鬼を殺すとも言われるほど、強い薬効があるとされています。この桃仁のことを桃太郎としたのではないでしょうか?
おとぎ話のお爺さん、お婆さんの高齢出産の話
この桃の桃仁を食べた、お爺さんとお婆さんが薬効のおかげで元気になり、男の子を授かった。
年をとってからの子どもだったので、恥ずかしくて、桃から生まれたことにした。
と言う説も聞いたことがあります。
まとめ
いずれも、昔話なので、どこまでが本当なのかは推測しかできません。
ですが、昔話の中に深い言い伝えや、伝承があることはとても面白いですね。
- 昔話の桃太郎のお供の動物の申、酉、戌は干支の言い伝えに関係していた
- 鬼が住んでいるのは鬼門の方角、それに相対する裏鬼門にいる動物が、申、酉、戌だった。
- 桃太郎のモモにも秘密があった。
最後までお読みいただきありがとうございました。